Instagramは毎日投稿している。LINE公式アカウントも始めた。チラシも作った。それなのに、肝心の申し込みや問い合わせにつながらない…そんな声を、飯田市をや伊那市をはじめとした伊那谷の事業者の方からもよく聞きます。
実は、投稿の頻度や広告のかけ方よりも、その先にある「申し込みページの文章(セールスレター)」の組み立て方に原因があることが少なくありません。人は感情で「買う・買わない」を決め、あとから理由をつけて自分の決断を正当化すると言われています。だからこそ、文章の順番ひとつで反応は大きく変わります。
今回は、その順番を12のステップに整理したテンプレートを、実際の商売に置き換えながら紹介します。
読んでもらうための最初の関門
読まれる文章は、最初の一行で決まる
どれだけ良い内容を書いても、最初の一行(ヘッドライン)で興味を持ってもらえなければ、その先は読まれません。人は無意識のうちに、数秒でそのページを読むか閉じるかを判断しているからです。
使いやすい型としては、「〇〇する方法」「今まで誰も教えてくれなかった〇〇のコツ」「〇〇していませんか?」といった書き出しがあります。たとえば教室業であれば「体験レッスンでよくある3つの不安、その場で解消します」のように、顧客が実際に抱いていそうな悩みをそのまま言葉にすると、目に留まりやすくなります。
「まだ何とかなる」と思っている顧客を動かす
興味を引いたあとは、顧客の悩みをはっきりさせる番です。人は、よほど強い痛みを感じない限り、今までのやり方を変えようとしません。「なんとなく困っている」状態のままでは、行動には移らないのです。
たとえば「集客がうまくいかない」という悩みは、「このままだと、来月も予約枠が半分以上空いたまま」というように、具体的な未来として見せることで初めて「自分のことだ」と感じてもらえます。ここは顧客に嫌がられるくらい踏み込んでよい部分ですが、事実に基づかない大げさな表現は避けてください。
「信じてもらう」ための土台をつくる
「もう悩まなくていい」と伝える
悩みをはっきりさせたら、次は解決策を示す番です。自己紹介や商品・サービスの紹介はここで行います。「この方法があれば、もう同じ悩みを抱え続けなくていい」と、安心してもらうことが目的です。
「みんな同じことを言う」を超える
ここまでで、顧客の頭にはこんな疑問がよぎっています。「あなたが解決してくれるって言うけど、みんな同じことを言うよね」。この疑いを晴らすのが、信頼性を示すパートです。
実績年数、これまでの成功事例、資格や表彰歴、講演やセミナー登壇の経験など、裏付けとなる事実を具体的に並べます。地域で長く事業を続けてきた方ほど、実は語れる実績を持っていることが多いので、棚卸ししてみる価値があります。
特徴ではなく「その先の未来」を見せる
信頼を得たら、商品やサービスの特徴だけでなく、それによって顧客がどうなれるか(ベネフィット)を伝えます。顧客が本当に興味を持っているのは、商品そのものではなく、それを使った後の自分の姿だからです。
紙を用意して、左側に商品・サービスの特徴を、右側にそこから得られるベネフィットを書き出してみると整理しやすくなります。表面的な効果だけでなく、「家族との時間が増える」「人前で話すのが怖くなくなる」のような、少し先にある本当の価値まで掘り下げてみてください。
疑いを晴らすのはお客様の声
ベネフィットを伝えたあと、顧客はまた疑い始めます。「本当かな」と。ここで効くのが、実際に利用したお客様の声です。
名前(もしくは表記の許可を得た範囲)、地域、可能であれば顔写真を添えることで、一気に説得力が増します。連絡先まで載せる必要はありませんが、情報を出せば出すほど「この声は本物だ」と感じてもらいやすくなります。
「欲しい」と思わせて背中を押す
良いコピーより、良いオファーが売る
この文章の中でも、特に重要なのがオファー(提案内容)です。文章の巧みさよりも、オファーそのものの魅力の方が結果を左右します。
価格、期限、特典の組み合わせを工夫し、「これを見逃すのはもったいない」と思ってもらえる内容を目指します。金額を下げるよりも、価値を積み増す方向で考えると、値引き合戦にならずに済みます。
保証を渋ると、信頼も逃げていく
購入前の不安を減らすもう一つの方法が、保証です。「もし合わなかったら」というリスクを、こちらが引き受ける形にすることで、申し込みへの心理的なハードルが下がります。
強い保証を付けることに抵抗を感じる方は多いですが、実際には返金や解約を申し出るお客様はごく一部です。自社の商品やサービスに自信があるなら、思っているより強気な保証を検討してみる余地があります。
「今しかない」を作れるか
どれだけ良いオファーでも、顧客は「あとで考えよう」と先延ばしにしがちです。これを防ぐのが希少性です。期間や数量を限定することで、行動を後押しできます。
「〇月〇日までにお申し込みで特典付き」「今月は先着〇組限定」のように具体的に示すのが基本ですが、一度示した期限や条件は必ず守ってください。期限を過ぎても販売を続けてしまうと、次回以降の告知が信じてもらえなくなります。
行動してもらうための仕上げ
迷わせない注文方法を用意する
ここまで顧客の気持ちを動かせたとしても、申し込み方法が分かりにくければ離脱してしまいます。電話なのか、フォームなのか、LINEなのか。手順は0から10まで、迷いようがないくらい具体的に示してください。
買わなかった未来もイメージさせる
申し込み方法を示したあとも、まだ気持ちを緩めてはいけません。「もし今回見送ったら、どうなるか」を伝えることで、最後のひと押しになります。今のままでは何も変わらないこと、変化のチャンスを逃してしまうことを、事実として伝えましょう。
一番読まれる場所、それが追伸
文章の中で、実は追伸は読まれる頻度が高い場所のひとつです。最後まで読まなかった人が、追伸だけ目を通すこともよくあります。オファーの魅力や期限を、追伸でもう一度短くまとめておくと、記憶に残りやすくなります。
・LPやチラシを作ったけれど、反応が思ったより伸びない
・何をどの順番で書けばいいのか分からず、書き始められない
・SNSの発信と、申し込みページの文章がちぐはぐになっている
こうしたお悩みは、今回紹介した12ステップの型に沿って構成を見直すだけで、変わることがあります。モンスターズライティングでは、地域の事業者さん向けにLP・セールスレターの構成づくりをサポートしています。
12のステップすべてを一度に完璧にこなす必要はありません。まずは自分のLPや案内文に、今どのステップが抜けているかを当てはめてみるところから始めてみてください。抜けている部分を一つ足すだけでも、顧客の反応は変わってきます。


























