今回の記事はホームページで集客したい「小さなお店・個人事業主向け」です。かなり必見の内容なので「他人事」ではなく「もしかして自分のことかも」と思って、しっかり読んでみてください。
私がWEBで仕事を始めた2007年くらいは、まだホームページを持っていない事業者さんも多くいた記憶がありました。ただ、現在は持っていることが当たり前になり、逆に「デザインが古くなりリニューアルしたい」という要望も多いです。
ホームページを作る前も、リニューアルを考える前も、ほんの少し立ち止まって考えてみてほしいんです。
実は、こんな相談がありました。
ホームページをリニューアルしたのに、
「見た目はキレイになったけど、なぜか反応がない…」
もしかすると…あなたも経験がありませんか?なければ今後の参考にしましょう。
もともとあったホームページは、見た目も整っていて、情報もちゃんと載っている。
でも「お問い合わせがまったく来ない」「見られている気がしない」と悩んでいました。
原因を探っていくと…
実は、“伝え方”にこそ大きな問題があったのです。
私たちモンスターズライティング株式会社は、長野県南部の飯田市や伊那市近辺を中心に伊那谷地域の小さなお店や個人事業主のホームページ制作・改善をお手伝いしています。

その中で多くの方が「ホームページって見た目が大事」と思いがちですが、
実際には、「誰に・何を・どう伝えるか」=“設計”こそが反応を左右するカギになります。
私たちは屋号に「ライティング」がついているように、コピーライティングを強みとしているWEB制作会社です。WEBではデザインの見た目も重要で、それだけではなくコピー(文章)も非常に重要になってきます。もちろん目には見えませんが、ゴール(例えばお問い合わせや資料請求)にたどり着くための全体の設計などもとても重要です。
この記事では、
“伝え方”を見直すだけで、ホームページの印象と反応がどう変わるのか?を、
【ビフォーアフター形式】でわかりやすく紹介していきます。
- 「今のホームページ、なんとなく微妙かも…」
- 「新しく作る前に、伝え方のポイントを知っておきたい」
- 「文章がうまく書けずに止まっている…」
そんな方は、ぜひ最後までご覧ください。
リニューアル前の状態:見た目はそれなり。でも、なぜか反応がない

WEBでは目から得られる情報がとても大切で、デザインに関しても、その業種に合っているイメージなのか、文字を読まずに視覚で情報を伝えることができているのか、このあたりは必要不可欠です。
たとえば保育園や幼稚園などのホームページのメインカラーとしては、原色の赤・黄色・緑・青よりは、これらを薄くした優しい色合いをメインに使用し、ポイントで原色のわりと強めの色を使っている傾向にあると思います。
これは「優しさ」や「温もり」や「居心地の良さ」などを表現しています。
他にも海沿いのお店や海関連の施設だと、海のカラーでもある「青」系を基調としたサイトが多い傾向にあると思います。
このように私たちが何となく見ているサイトも、何かを意図したデザインになっていることが多く、サイト内で使用している画像なども「見た目で伝えたい内容が伝わるように」なっています。
ただ、デザイン(見た目)だけでホームページが役割を果たすのかというと、そんなことはありません。
今からそんな事例をお話します。このホームページ、見た目はそこそこキレイでした。
デザインも派手すぎず落ち着いていて、業種に合っている印象。
メニューもあるし、アクセス情報も載っているし、会社概要もちゃんと書かれていました。
「これなら別に悪くないんじゃない?」
最初に見たとき、正直そう思いました。
でも、
お問い合わせや資料請求などの“反応”が、まったくなかったんです。
どこに問題があったのか?
原因は、「誰に・何を・どう伝えるか」が整理されていないことでした。
- ターゲットが曖昧(誰に向けて話しかけているのか不明)
- 商品やサービスの魅力が抽象的(強みが伝わっていない)
- 見出しが少なく、読み進めづらい(文章がブロックのよう)
- 読んだあと、どこから行動すればいいのかがわからない
つまり、デザインや情報はあるのに“伝わる構造”がなかったんです。
「伝える」と「伝わる」は、似て非なるもの

「伝える」は一方的に話しても「伝えたこと」にはなります。一方で「伝わる」は「相手が理解してこそ」だと思っています。私が大切にしている考え方のひとつです。
ホームページをはじめ、チラシにしてもランディングページにしてもSNSやLINEにしても、事業・ビジネスには必ずターゲットになるお客さんがいるはずです。だから「伝える」よりも「伝わる」を意識しないとNGな場合が多いです。
例のホームページを持つ事業者さん側としては、
「うちのサービスの特徴はちゃんと書いてあるし」
「開業からの想いやこだわりも載せてるし」
と、伝えているつもりでした。
でも、それは“受け手にとってわかりやすい形”にはなっていなかったのです。
- 文字が多くて読みづらい。
- 要点が絞れていない。
- 見出しだけ見ても全体像が伝わらない。
- 行動のきっかけがない。
結果的に、「なんとなく眺めて、そっと閉じられるホームページ」になってしまっていたんです。
リニューアル後の改善ポイントと変化
このホームページでは、“伝え方”を中心にいくつかの改善を行いました。
見た目のデザインはほぼ変えていません。変えたのは、文章・構成・導線設計です。
本当に見た目は素晴らしい出来栄えで、構成を変更するうえで、どうしても必要な場所だけ、デザインに手を加えただけです。
①「誰に向けて書くのか」を明確にした
まず最初に行ったのは、ターゲットをはっきり言語化することです。
これまでは「どなたでも歓迎」といった表現になっていましたが、
「この人に来てほしい」という人物像を具体的に設定し、
その人が抱えている悩みや不安に言葉で寄り添うような文章へ変更しました。
例:
「肩こりがつらいけど、どこに行けばいいか分からない…」そんなあなたへ
→ たったこれだけで、「自分のことかも」と思って読んでもらえる率が上がります。
人間は頭の中でわかっていることでも、実はよく把握できていないことが多々あると思っています。私の場合は頭の中の整理をするために、意図的に「ノートに書く」ということをしています。
今回のお話も、実はこういったことが大切だったりします。
「誰に向けて伝えるか」は、頭で分かっていても、書き出すことで意外な気づきが得られることがあります。さらにできることであれば、その「誰」が決まってから、どのような人なのか、好きな色は、どのようなライフスタイルの人なのか…などを書き出します。そうすると、サイトをどのようにしていけばいいのか、のヒントが得られます。
②情報を“読みやすい順番”に並べ直した
伝えたいことは変わっていません。
でも、それを伝える順番と構造を見直しました。
- 冒頭に「共感」から入る
- その後で「実績」や「専門性」で安心感を与える
- 最後に「行動のきっかけ」につながる導線を設置
という流れにしたことで、自然に読み進めてもらいやすくなり、反応が上がったのです。
私たち人間はサイト訪問時の目の動きや感情の動き方にクセがあります。一人ひとりが違うように見えても、大半は同じような動きをします。今回の場合も多くの人が反応するような作りに変えただけ…ということです。
例えば世の中に数えられないほど多く存在する映画やアニメや漫画なども、王道と呼ばれる作品は同じような順番で話が進んでいきます。これを「ヒーロージャーニー」と呼んだりもします。
普通の主人公が、何かに巻き込まれて新しい世界に飛び込み、うまくいかず心が折れかけて、師匠のような人物が現れ、鍛えられて強くなる。そしてライバルが現れてともに強くなり、師匠が弟子を守るために命をかけ、次の世代をお前が頑張れと託されて…のような、どこかで聞いたことがあるストーリー展開。何度同じ展開でも胸が熱くなる話です。
これは比較的、男性向けのストーリーだと思いますが、もちろん女性が共感できるストーリーも毎回同じような展開なのに、なぜか心が惹きつけられる話が多いです。
伝えたいことが同じであっても、読みやすい順番、人間が思わず反応してしまう順序に並び替えるだけでも、わかりやすく反応が変化していきます。
③行動導線をシンプルに、わかりやすく

そしてもうひとつ大きな改善点は、行動を促す仕組みです。
リニューアル前は、「お問い合わせはこちら」のリンクが目立たず、
「どこから予約すればいいのかわからなかった」という声もありました。
そこで、
- CTAボタンをページの途中と最後に設置
- 「まずはLINEから気軽にご相談ください」という一文を追加
- 行動のハードルを下げる導線設計
こうした小さな変更を重ねたことで、LINEからの問い合わせが2倍以上に増加しました。
よく私の例えで出てくるのですが、仕事の一環で「このサイトから資料請求しておいてね」と上司から頼まれたら、資料請求ボタンの場所が多少隠れていても探すことができるでしょう。ただし、これは「仕事」で「頼まれた」からです。
一方で、自宅のソファーで寝転がりながら、なんとなくサイトを見ていたとしましょう。ぼーっとしているので、そこまで深く考えませんし、探そうともしないかもしれません。このような方でもしっかり伝わるように、入り口からゴール(たとえば資料請求やお問い合わせ、あるいは予約など)までをシンプルにする必要があります。
これがサイト設計において非常に重要なことなのです。
改善したのは、「見た目」ではなく、「伝え方」と「設計」だけ。
それだけで、ホームページは“見られるだけの存在”から“反応が返ってくる営業マン”に変わったのです。
まとめ:伝え方を変えるだけで、ホームページは生まれ変わる

今回ご紹介したホームページの事例では、
見た目はほとんど変えず、“伝え方”と“設計”を見直しただけで、反応が大きく変わりました。
ホームページに限った話ではありませんが、デザインだけではなくコピー(文章)や伝え方が非常に大切です。
- 「誰に向けて書くのか」を明確にする
- 「読みやすい順番」に情報を並べる
- 「次の行動」が迷わず取れる導線を整える
この3つを意識するだけでも、ホームページは「ただあるだけの存在」から
「お客さんを動かす営業マン」へと生まれ変わる可能性があります。
モンスターズライティングでは、こんな方をサポートしています
- ホームページがあるのに、お問い合わせが来ない
- 見た目はキレイに作ったけど、なぜか反応がない
- デザインではなく“伝え方”を見直したい
モンスターズライティングでは、長野県南部・伊那谷地域(飯田市・伊那市など)を中心に、
小さなお店や個人事業主の方に寄り添った“伝わるホームページ”づくりを行っています。
単に作るだけではなく、「伝え方」「構成」「導線」まで一緒に整えていく伴走型のスタイルです。
最後にひとこと
ホームページを「キレイに作る」ことは、とても大切です。
でも、どんなに見た目が整っていても、“伝わらなければ”成果にはつながりません。
今回ご紹介したように、伝え方を少し変えるだけで、
反応率が上がったり、お問い合わせが増えたりと、手応えが出てくることは少なくありません。
ホームページは、ちょっとした工夫で生まれ変わります。
この記事が、見直しのヒントになればうれしいです。
